TOPMENUへ 目次へ

うさ太郎と竜田肉号(たつたにくごう)

ep5.私?ペリーヌの母ですが何か?



・船長!
・はい、オーナー。


・せっかくの処女航海なのに何かが足らないと思わないかね?
・?と、申しますと?
・スピードだよ!


世界で一番贅沢な船!
世界で一番大きな船!
世界で一番の動力!
そうきたら世界一のスピード記録。
これを庶民は待っているのじゃないか?


設計士のシドニイド君によると、「TASTUTANIC」号の主機は
日本から取り寄せた「波動タキオンエンジン」です。
恐ろしくハイパワーなので、どうしても慣らし運転が必要と思われます。


君はこの航海で引退なのだろう?
最後の航海が「TASTUTANIC」号だという幸運を最大に活かさなきゃ。
君の家族も名誉に思うだろう。
その華となる題材は多いほどいい!


それには世界最速!
これが必要不可欠なのだよ!


・コホン(咳払い)
 シドニイド君!そろそろ習い運転を終えて回転を上げてもいいかね?
・大丈夫だ!


・視界はどうかね?
・船長!オールグリーンです。


・「やっておしまい!アイアイサー」(TVの音声)
・機関長メイン点火!


・やっておしまい!
・アイアイサー!
 よし!皆の衆、メイン点火急げ!




うだつの上がらない この老いぼれに やっと巡ってきた幸運か?
それとも破滅の罠か…。
(ナウシカに学ぶ人生の舵取り)




ハイジ・ラビットとペーター・ラビットは
ヤギのユキちゃんと楽しく踊りました。


ウサギさんとお姫様は倒しく踊りました…。


お?エンジンの音が変わったな…。


明日はリレー大会だし、寝よ、寝よっと。
…しらばっくれるけどね…










・ペリーヌはどこにいったのですか!
 …と、申しております。
・あぁ、うざい!もう翻訳いらん!


・そんわけで、お嬢さんはどこへ?ペリーヌのお母さん!
・申し訳ありません。わがままに育てすぎました…。


いっそのこと、私でどうでしょうか?


・それもいいかもねー…と、申しております…。
・申してねーよ!


・アラフォー世代では不服ですか?
・あ、いや、その。
・同じ未亡人でも管理人さんはOKで、私はダメですか?
 (めぞん一刻の管理人さんkyouko otonasi)


・後ろから見ればミアちゃんに見えなくもないのよ!
 (ミア・ワシコウスカ)
・oh!wonderland!


・冗談はこのくらいで。本気であの子を探さなくっちゃ。

・男って純情すぎますよね~。



ヘイ!マダム。 人を探すならばこのアイテムを試してみませんか?
これは人間の持つ周波数を元に現在地を割り出す機械です。


母娘の周波数は似ているものです。
①まずはマダムの周波数をサンプリング。
②近似色を選択。
③許容値を30とします。


・そして自動選択された色をGPS座標に組み合わせれば…。
 はい!わかりました!

・ええっ!すごい!


・ズバリ!この船の中でしょう!
・知ってるわ!


・ペリーヌのおかん、こういう時は犬に任せましょう!
・わん!わん!


・…って、オレは犬ではあるが、飼い犬じゃねー!
・すまん。


・ご主人様!私も犬の端くれ、お任せください!
・では頼んだぞ!ヨーゼフ!
・Yes,Your Highness!


母と娘の匂いは似ているはず!
まずはお母様の香りをサンプリングします!


・早く行け!エロ犬!
・行ってまいります!


・さあ、次は誰の番?かかってきなさい!
・no! no!


・おお、愛しのペリーヌよ。君はいったいどこへ…?
・自分で探せ!




・奥様、このレコードと服でしてでしょうか?
・よろしくてよ。
※"decisive battle"EVANGELION.




さて、ペリーヌ捜索作戦開始よ。


・婿殿は1stクラスを探して。
 ヨーゼフは2ndクラス。
 シドニイド…ああ面倒くさい、シドは3rdクラスを探して!
・闘志が燃えてきた!


さて、世紀の超豪華客船「TASTUTANIC」号は複数のデッキで構成されている。


ではここで、メンバーの位置関係を確認してみよう。
お母さんは一等船客のデッキ。
ペリーヌはクルーの寝室。
うさ太郎は第一貨物室。


一等船客の船賃は1400万円。
三等船客の船賃は14万円。
ずいぶん差があるが、うさ太郎達はさらに破格の値段の貨物室での荷物扱いでの乗船だった。


うさ太郎達は乗船の権利をどうやって手に入れたのだろうか?


時間を出航の前に戻してみよう。