うさ太郎と竜田肉号
ep9.ヘレンのたくらみ
まぁっ!
あやしいと思ってついてきたら妻子持ちと密会してるわ!
やってくれたわねジュリエッタ!
抹殺!
ねーねー、知ってる?
ジュリエッタが不倫してるのよ!
ねーねー、知ってる?
ジュリエッタが不倫してるのよ…。
困るのよね、私たちまで同類に思われたら迷惑よね。
pepsi!
風邪ひいたかなぁ…。
ジュリエッタ!
おっちょこちょいでも、頑張り屋で偉いなって思ってたのに残念だわ!
「頑張り屋で偉い」だなんて ありがとうございます!
・ボケたふりしてとぼけてるんじゃないわよ!この不倫女!
・不倫ってなんでしたっけ?
不倫も知らんのか思えは!!!
不倫ってのはな!
禁断の男女が…××なのに××してしまうが為に返って××してしまい、それがまたさらに××に××がついて、後には引けず、とことん××して
ついには××せずに××られなくなって××したとたん
××して××で、そこへついに××が割り込んで××…(以下略)。
・…ってなわけよ!はぁ、はぁ、はぁ…。
・そ、そ、そ、そ、それは…。
・あらやだ!私ったらエヘヘ…。
・ヘレンさん、わたしカルルスとは立ち話をしていただけですよ。
・ヘレンさんが言うような、
××してしまったり、ましてや××で××して
××が××になったり。
さらには××しちゃうなんて、私にはとても…。
・私はまったく××なんて言ってないでしょう!
××して××だから××で××ってしか言ってないでしょう!!
・そうなんですか?だって××して××したら××になっちゃう
そうしたら××が××で。
・だから!××が××したら、シャレになんなくて、
さすがに××が××なんて××になっちゃうわけだわ。
・さぁ、仕事に戻りましょう。
・最近の女の子の会話は過激ですな。
・エキサイティング!
・お薬いやだ!
・まぁ!
・トム!お薬を飲まないとお部屋に戻る事になるよ。
・だって、苦いんだもの。
・もし良かったらオブラードをお使いになりますか?
・ドクターそれはありがたい。
・坊や。イチゴ味、バナナ味、パイナップル味、どれがいいかな?
・イチゴ。
・あーん。
どうじゃ?イチゴの酸っぱい味がするじゃろう?
・?う…うん??
・坊ちゃん。白湯をどうぞ。
・ありがとう。
・いろんな味があるなんて凄いですね。
・実はここだけの話だが嘘だよ。
熱がある時は味なんてよくわからない。
子供は想像力が豊だからなんとなく味があるような気になるのだ。
・まぁ!
Matrixスローモーション。
・ふら付いてるんじゃないわよ、プー太郎!
・ありがとうございます!ヘレンさん
プー太郎…また新しい単語が…。
・ジュリエッタ!鼻血が出てる!
どうしたんだヘレン?
氷を頂戴。
・ヘレンさん。あれ?いない…。
・ねぇ、ジュリエッタ。
・はい?
・それにしてもヘレンったら、やりすぎよね!
・そーよね!ヘレンは酷過ぎるわよね。
いいえ。ヘレンさんは私を助けてくれただけですよ。
私はあの時、まるで時間が止まったかのようでした。
あぁ、この大失敗で落第となり私の人生は奈落に転がり始め
ガラスの靴は砕けて白馬の王子さまは私の事を見つけらず
(以下略)
…と、余生のビジュアルが脳内を駆け巡ったのです。
しかし!私の一生をヘレンさんは救ってくれたのです!
・人間の反応速度を超越したスピードでした!
ヘレンさんは救世主なのです!
・まぁ、確かに私たちは手が出なかったわねぇ…
なので、ヘレンさんにお礼を言いに探してきます!
ヘレン英雄だな。 …ヘレン?
ジュリエッタのくせに生意気なのよ!
あぁ…気持ちが悪い…。
…あれ?…このパフェはどのテーブルだったかな?
あ、ヘレンさん…。
・ヘレンさん見つけた!
先ほどは助けていただいてありがとうございました!
・ち、違うの!私はテーブルがわからなくなったわけではない!
・やっぱり…。
・わー!おいしそうなパフェですね!
お礼に私が運びますね!
・ちょっとジュリ…。
・あれー?テーブルどこだろう?
パフェのお客様、手を挙げてください!
・あなた!しっかりしてくださる?
・すみませんでした!
・自爆してどうするのよ!まったくもう!
・ごめんなさい。
あぁ…バカばっかりで耐えられないわ。
頭いたい…。
ヘレンさん?具合悪いのかな?
あ、そういえば…。
あの時のヘレンさんの手…すごく熱かった。
ドクター!
あの…ちょっと診察してほしい人がいます。